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第1章 危険なアイツ☆

その日の仕事が終わって……
喫茶店に行くと、
綾香はもう来て居た。







『……綾香……
わりぃ、待った？』


『……ううん……
あたしも今来た所よ。』



『……良かった……なんか食べる？』



『……いいわ……
そんなに話しは、
掛からないから。
如月食べていいわよ？』



『……いや……
俺もいいよ。』



俺は定員を呼ぶと、コーヒーを頼んだ。よく考えたら、
別れ話しに飯も、
無いよな。



『……綾香……
昨日はほんとに、
ごめんな？
でも俺……』



……すると……
綾香が真っ直ぐ、
俺を見て話し出した。







『……如月……
別れましょう……』






『……え？……
綾香……』







『……如月……
昨日一晩考えたわ。別れたく無いと、
思ってた……
でも貴方が辛い、
想いをするのは、
もっと嫌なの……』






『……綾香……
俺はそんな事言って貰える資格は無いよ……』







『……如月は……
今日まで私を、
愛してくれてたわ……』







『……綾香……』







『……私も……
如月を愛して居たわ。』







『……綾香……
有り難う……』







『……だけど……
どんなに愛しても、気持ちが返って、
来ない相手を想い続ける程……
私はデキた女じゃ、無いわ……』



……ああ……
やっぱり綾香は、
プライドが高いんだ。