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第1章 危険なアイツ☆

『……如月と……
予定通り軽井沢の、景色を見たいわ……その旅行を最後に、如月と別れるわ……だから、私の最後の、お願いを聞いて欲しいの……』



……そう……
俺達は軽井沢に、
旅行に行く事に、
なって居た……







『……綾香……
解ったよ。
そうだな。最後に、想い出を作るのも、いいかもな……
軽井沢一緒に行こっか！』



『……如月……
本当に？
有り難う！如月♪』


『……綾香……
お礼なんて言うなよ。
俺は最低の事を、
お前にしてるんだから……』



『……如月……
もう自分を責めないで……
二人で旅行に行けばきっと、優しい気持ちで貴方と別れられるわね……』







『……綾香……
お前みたいないい女、俺には勿体ない……』



『……ふふ……
そうよ♪
後悔しても如月、
知らないわよ。笑っ』



『……ほんと……
そうだな。』



『……じゃあ……
そろそろ帰るわね……旅行の事はもう、私に逢うのが嫌なら電話で決めてもいいわよ？』



『……バカ……
綾香と逢うのが、
嫌な訳無いだろ？』


『……ほんとに？……良かったわ。』



『……旅行……
来週だよな？
あんまり時間無いし、明日とかどう？』



『……そうね……
私は大丈夫よ。
じゃあ明日にする？』



『……ああ……
場所またここで、
いいか？』



『……ええ……
いいわよ。
じゃあ如月また、
明日ね？
自分をあんまり、
責めないでね？』



……俺は……
綾香が帰った後、
やり切れない思いで、涙が俺の頬を伝わった……



……俺は……
暫くその場所を、
動け無かった……