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Deep Emotion
第18章 貴方が、好きです。
私は郵便物を全て取り出してからエレベーターに乗って31階まで上がり、つかつかと門倉家のドアを目指した。
この会社を調べれば、居場所が分かる。
早く、早く、早く調べたい。
「その勢いで来られると、ちょっと怖いね」
足がピタリと止まった。
玄関ドアの前に立っているのは、あの人だった。
「もう、俺のことなんか忘れちゃった?」
忘れるわけない。忘れるわけない。忘れられるわけがない。
だって、ずっと待ってた。
「…門倉さん…」