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Deep Emotion
第18章 貴方が、好きです。
*
リビングのソファーに門倉さんが座っている。
夢でも何でもなく、これは現実だ。
「急に、いなくなってごめん」
私が門倉さんの隣に座ると、彼は頭を下げた。
「今まで、何を?」
「…ポストに入れた名刺、見た?」
「あ、はい」
手に持っていた茶封筒から、『Aワークス代表取締役 門倉明』と書かれていた名刺を私は取り出した。
「会社を、作ってたんだ。前よりずっと小さいけど、同じゲーム開発の会社。仕事は、やっぱりしたかったし」
海外で見聞を広げて帰国した後に新しい会社を起ち上げ、会社が軌道に乗るまではバイトをしていたという。