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Deep Emotion
第18章 貴方が、好きです。
*
真夜中のリビングはひどく静かだった。
陽くんは明日早くから大学で就活の相談をするということで、早々に休んでしまっていた。
私と門倉さんは、リビングのソファーで、つかず離れずのなんとも微妙な距離を取り、黙って座っていた。
目が合うと、門倉さんはすごく優しい顔をした。
私はその柔らかな表情に思わず笑みを返してしまう。
でも、私がどんな思いで待っていたか、貴方は知らない。
なんだか私は少しだけ彼に意地悪をしたくなった。
「…あの」
私は顔から笑みを消して、門倉さんを軽く睨んだ。
その表情に、門倉さんが息を呑む。