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第18章 貴方が、好きです。

ああこれは、ばれている。

私がもう怒っていないって、わかってる。


ずるいなあ。


私は門倉さんに向き合って、抱きついた。

「……許します」

帰ってきてくれたから、もういい。

そう言うと、門倉さんは、すごく優しいキスをした。

「澪、…好きだよ」

出て行く前と同じ言葉。

だけど、この言葉に不安を感じることはない。

優しく落とされたキスから、もう絶対に離れないということが伝わってきたから。




だから、どうかこれからたくさん愛して。
同じだけの愛を、私も貴方に返すから。

～Fin～