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Deep Emotion
第5章 最低
*
夜。陽くんは帰ってきてからいつもと変わらずに夕食をとり、早々に自室に戻った。
今朝、どうして陽くんはあんなことをしたんだろう。
ああいうのって、普通は付き合っている人たちがやることなのに…。
拒まなかった私も私だけど…。
悶々としているうちに、時間は過ぎ、日付が変わる直前に門倉さんが帰ってきた。
やはり疲れているらしく、シャワーを浴びて水をコップ一杯分飲んだ後、もう寝ると言ってリビングを出た。
私はなんだか眠れそうになくて、適当な雑誌を広げていた。
その時、ケータイからメールの受信を告げる音がした。
画面には、『Eメール受信1件あり』との表示。
Eメールフォルダから受信ボックスを選択する。メールの差出人は『三崎千佳(みさき・ちか)』。
件名はなし。画像もなし。あるのは本文だけ。
『久し振り!夜中にごめんね。今仕事終わったんだ!最近どう?また会おうよ!』