この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Deep Emotion
第8章 春の夜道
少し遠回りして改札を通ると、すぐに電車が来た。人がぞろぞろと降りてくる。
この駅が上りの終点であるため、車内は空席だらけだ。10分後には折り返して下り方面へ発車する。
乗るのは2駅分だけだけど、人もまばらだったので私は7人掛けのシートの端に座った。
お酒を飲んだせいか、座ってすぐに私は眠ってしまっていた。
「澪」
「…?」
自分の名前を呼ぶ声がして、うっすらと目を開ける。
電車が揺れている。
いつのまにか発車したんだ。寝過ごしてないかな。
まだはっきりしない頭で顔を上げると、正面には、陽くんが立っていた。
「!」
この駅が上りの終点であるため、車内は空席だらけだ。10分後には折り返して下り方面へ発車する。
乗るのは2駅分だけだけど、人もまばらだったので私は7人掛けのシートの端に座った。
お酒を飲んだせいか、座ってすぐに私は眠ってしまっていた。
「澪」
「…?」
自分の名前を呼ぶ声がして、うっすらと目を開ける。
電車が揺れている。
いつのまにか発車したんだ。寝過ごしてないかな。
まだはっきりしない頭で顔を上げると、正面には、陽くんが立っていた。
「!」