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Deep Emotion
第10章 side 明
俺は夢を見ていた。
母さんが、まだ幼い陽の世話に追われていた。
父さんは仕事が忙しくて手伝えないと言っている。だから小学生の俺は陽と遊んだり、できる家事は積極的に手伝っていた。
わがままはいけないと思って、欲しいものがあっても、行きたい所があっても我慢していた。
大事にしていたおもちゃを陽が悪気なく壊しても、怒ることはしなかった。
母さんが大変だから。
陽は小さいんだから。
仕方がないんだ。
そう、言い聞かせて。