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Deep Emotion
第10章 side 明
*
夢の場面が変わった。
夢の中の俺は大学生になっていた。隣には俺が初めて付き合った女の子がいる。
バイト先で出会った彼女は、中学生の陽のことを可愛がっていた。
「好きな人ができたの」
別れ話を切り出されたのは、付き合って半年にも満たない頃。
「ごめんなさい…」
彼女が泣いて謝るので、俺はただ「いいよ」と言うほかなかった。
彼女は俺と別れてすぐにバイトも辞めてしまった。
彼女が陽と関係を持ったことを知ってしまったのは、それから3週間後のことだった。
その日、予定より早くバイトが終わって家に帰ると、見覚えのある靴が玄関に揃えられていた。