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第11章 恋とは何か

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31階に上がり、玄関のドアを開けると、知らない靴が目に入った。

青と白のボーダー柄のリボンがアクセントになった女物のサンダル。もちろん私のものではない。

陽くんが友達でも呼んだのかな。

リビングに進むと、そこには不機嫌顔の陽くんと、涙で目を赤くしている女の子がいた。

女の子には見覚えがあった。千佳ちゃんと会っていた日に、駅で陽くんと見つめ合っていた子。

陽くんの、彼女だ。

喧嘩でもしたのだろうか。険しい雰囲気が2人から漂っていた。