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Deep Emotion
第13章 芽生える想い
*
私は門倉さんがいなくなった後もハウスキーパーを続けていた。
陽くんが続けていて構わないと言ってくれたし、毎月のお給料は由里さん経由で渡されていた。
「バカが悪いことしたわね」
お給料を渡す時、由里さんがそう言った。
由里さんは何か知っている様子で、私は門倉さんのことを訊いてみたけど、これについて彼女ははぐらかすだけだった。陽くんが訊いてみても、それは変わらなかった。
「お願いだから教えて下さい」
食い下がる私に、由里さんはいつかと同じ、色っぽいため息をついた。
「知ってどうするの?」
「え?」