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隠匿の令嬢
第6章 恥じらう乙女と卑猥な遊戯



 昼夜問わずレオは舌と指で犯した。甘く官能的な時間。アリエッタの意識ごと攫って、快感に溶かしてしまう感覚に日々馴らされ。


 二日放置されたことで、快感を欲しているのだとまだ解っていなかった。




「アリエッタ様、入っていいですかー?」


 扉が叩かれナキラの声にハッとなる。


 アリエッタは掌で頬を軽く押さえ、熱くなっているのが掌から伝わり、焦って髪を撫で付けた。


「え、ええ……いいわ」


 声が上擦り、それにも焦る。だがなんとか平静を装い、微笑んでナキラを招き入れた。


「お邪魔してすみません。先程レオ様がお帰りになって、アリエッタ様をお呼びです」


「レオが!?」


「そんなに驚くことですか?」


 変な気分になっていたせいで、自分の想像より大きな声を出してしまった。


「いえ、だって……。予定では明日のはずじゃ?」


「それがどうも予定が切り上がったらしいですよ」


「そ、そう……」


 レオに逢えるのが嫌だというわけじゃないが、どうにも複雑だ。







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