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隠匿の令嬢
第7章 危険な一夜
鼻先を掠めるレオの匂いにも興奮してしまう。きつくスカートを噛み締めていても、押し殺す甘い喘ぎは一層艶かしく、そして乱れる。
「ん、んんっ……、ふぅ……ん……っ、ぅふ、ンンッ……」
「こら、そんなに声出したらバレるぞ? あっちの邪魔しちゃ悪いだろ?」
──邪魔?
抑えきれない声で咽頭を震わし、レオがなにを言っているのか確かめようと視線だけ向ければ。
「──ッ」
ニーナとセドリックが唇を重ねて互いに貪っていた。
なにかある、とは思ってはいたが、キスをする仲だとは思っておらず、アリエッタは眼を見張る。
ニーナのことはよく知っている。だけれどキスをしているニーナの顔は見たこともない顔で。頬を上気させ、うっとりとセドリックの口づけを受け入れていた。
艶かしいその光景にアリエッタの疼きが増す。見てはいけないものだと頭を過り、慌てて視線を逸らす。しかしそこには誰よりも艶かしい顔をしたレオがいて。
ドクン──と大きく波打つ心臓。
「んんんーっ!!」
下肢からせり上がる疼きを察したよう、レオはアリエッタの首筋を貪り、強く吸い上げ。指は弱点ばかり執拗に責め立て、首筋の痛みと蕩けてしまいそうな蜜壺への責めに、アリエッタは堪えきれず達してしまった。
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