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隠匿の令嬢
第7章 危険な一夜
レオの胸で浅い呼吸をするアリエッタは下腹部に違和感を感じた。
「……? レ、オ様……? なにか……あります」
アリエッタは朦朧としつつも下腹部に当たる固いものの正体を知ろうと、なんとか身体を起こす。
そこにはレオのトラウザーズを押し上げる何かがあった。
「……バレたか」
レオが肩を竦めさせるのも不思議そうに見る。男の身体を知らないアリエッタは、それがなにか本当に解らなかった。
「これは……なんですか?」
上がる息でレオに問う。レオは眼を眇め、右の口角を上げた。
「知りたいか?」
「はい……?」
「見るからには責任取って、俺のことも気持ちよくしてくれるんだろうな?」
「気持ち……よく、ですか?」
アリエッタは回らない思考で暫し逡巡し、それから頷く。
レオが気持ちよくなるなら、アリエッタに断る理由はない。酩酊しているアリエッタにあるのは、純粋な興味とレオの役に立ちたいという想いだけ。
ただその想いだけがアリエッタを突き動かしていた。
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