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隠匿の令嬢
第10章 真夜中の逃亡と──
「痛いか?」
「い……え。少し苦しいだけ」
痩せ我慢ではなく、言葉通り痛みはさほどない。ただ下腹が苦しく、異物感で息が詰まる。
蜜口は健気にも目一杯広がり、どうにか呑み込むことは出来ていた。
「なるべく辛くないようにさせたいが、ここを広げておかないとあとからもっと辛いから。最初だけ我慢してくれ」
レオは子供をあやすように、アリエッタの波打つ艶やかな蜂蜜色の髪を撫でる。
優しくされるときゅんと胸が切なく縮む。
彼はアリエッタを見ているのだろうか。それともアリエッタを通して“処女”である別の誰かを見ているのだろうか。
不意に哀しみが胸を突き刺し、過っていく。だが隘路〈アイロ〉をほぐす指が新たな蜜と快感を生み出せば、その考えも霧散していった。
狭い膣道が2本の指に馴染むまで、レオは抽挿をせずに内壁を指の腹で押したり擦ったりするだけ。
「ぅふ……あぁ……」
きついほど締め付けていたアリエッタの蜜洞は緩やかに、だが確実にほぐされていった。
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