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隠匿の令嬢
第10章 真夜中の逃亡と──
浅い場所を細かに往復する熱塊が狭く硬い隘路をほぐし、指で花芽を転がされ、アリエッタの苦痛を和らげる。
アリエッタの柔襞もレオに応えるかのごとく、必死に蠢き、蜜を溢れさせていた。
──そして。
レオの肉棒を阻む壁をぐっと一気に貫いた。
「ぃ……くっ……」
ブチッと何かが切れる感覚が走った途端、これまでに経験したことのない痛みに襲われた。
アリエッタは苦痛を耐え忍び、自らの手首に爪を食い込ませ悲鳴をも我慢する。それでも涙は生理的なものから我慢しきれず、眦から零れ落ちる。
「……はっ。よく頑張ったな」
締め付けが辛いのか、レオの顔にも険しさが滲んでいて。けれど指の腹で涙を拭ってアリエッタを労る。
「全部挿ったぞ。わかるか?」
「はい……わかります」
あんなにも太く長大なものが入るとは到底思えなかったが、女の身体とは不思議なものでちゃんと受け入れられていて。
ずくずく痛む腹の中が破瓜をありありと伝え、レオと本当に結ばれたのだと実感した。
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