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隠匿の令嬢
第12章 檻の邸


 指先が白くなるほどリネンを握り締めた手を弛緩させ、荒い呼吸で寝台に身を沈める。


 二度も達した身体はどこもかしこも熱く、汗でしっとりと潤む。


 汗で貼り付く前髪をレオが梳き、恍惚を浮かべるアリエッタに美貌が迫る。


「アリエッタ……」


 名を呼ばれ、口づけられると達して満足したはずの身体が蜜を溢れさせ、不満を訴える。


 レオは手早く上着を脱ぎ、ぞんざいに投げ捨てトラウザーズをくつろげる。膨張する長大な屹立が露になり、燻る熱が火花を上げて燃えさかろうとして。


 膝を抱えられるとたちまち掻痒感が膣壁に甦る。レオの怒張が秘裂を前後すると、より鮮明な疼きが広がる。


 ぬち、ぬち……と卑猥な蜜音が官能を煽る。肉粒を亀頭で擦られ、臍の裏がキュンと締まった。


「レ、オ……、ぁ……あっ、も……」


「欲しいか?」


 はしたないおねだりだと解っていても、快感に従順な身体へと躾られたアリエッタは欲望に逆らえない。


 眦〈マナジリ〉を赤らめて頷けば、ご褒美とばかりにアリエッタの秘処に燃える剛直がゆるりと挿しいれられる。


 狭隘を熱い肉棒で征服され、充足感に満たされた。




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