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隠匿の令嬢
第12章 檻の邸
長い情事と絶頂で怠く重い身体を起こせたのは、レオが優しく髪を撫で始めてから少し経ってから。
まだ大事なことを彼に伝えてなかったと、陶然としながらも頭を過り。
軽く見上げてレオに微笑む。
「レオ、おめでとう」
レオも以前言ってくれた。彼は別の意味ではあったが、アリエッタにとってはとても嬉しい言葉だった。
贈り物は用意出来なかったけれど、せめて言葉だけでも、と祝いを贈れば。
なぜかレオは困ったように笑う。
「アリエッタ。それは反則だ」
「え?」
なにが反則なのか解らない。だが疑問符を浮かべるとともに、下肢に違和感を覚えた。レオの肉棒が体内で硬度を持ち出したのだ。
「や、嘘……っ、あっ……!」
「悪い。また勃った。このままもう一回いいか?」
「ま……っ、ひゃ……ぁっ!」
制止の言葉を紡ぐ前にレオはアリエッタを寝台に組み敷き、律動を始めてしまう。
レオの放った精が蜜壺のぬかるみを増幅させ、酩酊へと引き込んだ。
──そうして二人の使うゲストルームでは、アリエッタの矯声が長く響くこととなる。
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