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隠匿の令嬢
第13章 知られざる秘密



 そのうち蜜壺に埋まる指が蜜を掻き出しては花芯に塗り、また蜜壺をグチュグチュと混ぜては突起に塗られを繰り返す。


 そうするうちにレオが親指で包皮を剥き、ゆるゆると転がし始める。


「あ、あ……そこ、ぐりぐりってしちゃ……あぁぁっ」


「大きな声を出すと、外に聴こえてしまうぞ」


 そうだ。ここは馬車の中だ。壁一枚隔て、外には人が往来しているだろうし、馬車を繰る馭者もいる。


「キミの声を他の奴に聴かせるのは惜しいな。アリエッタが聴かせたいなら別だが」


「やっ……!」


 ふるふると首を振る。こんな淫らな声を誰にも聴かれたくない。淫らな行為をしてるとも知られたくない。


「ならこれを咥えて」


 レオは胸をいたぶるのをやめ、指を口の中に押し込む。


 自分の指でもはしたないのに、レオの指となれば尚更だ。声を出さずにはすむが、口腔をレオの骨張った指で犯され、淫らな気分は増してくる。





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