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隠匿の令嬢
第14章 束の間の幸福と崩落の足音
「ではこうしよう。アリエッタが感じてなかったらやめる」
そう言うなりドレスを捲ろうとするものだから、慌ててスカートを押さえつける。
「駄目! 絶対駄目よ。この前だってすごく恥ずかしかったんだから」
「この前? ああ、馬車でか。けどあのとき、いつもより乱れてた気がするんだが。案外、寝室より好きなんじゃないか」
「そんなわけ……あっ!」
言葉の応酬をしている間に、背後から回された腕がスカートを捲り上げる。驚いた直後、臀部からレオの不埒な指が秘部へと滑り込んできた。
「やぁっ……!」
そのまま挿れ込まれた指は抵抗なく秘唇の奥を割った。
「キスだけでこんなに濡らして……。これではやめてやれないな」
「お願い、邸の中に……。誰か来たら私……」
「誰も来ない」
レオはきっぱりと言い切る。だが人が来ないからといって、屋外で情事に及ぶのは抵抗がある。
馬車はともかくとして、なんの囲いもない四阿だ。邸の2階の窓から覗く者がいたら、見えてしまう。
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