この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心




 学校生活があと二ヶ月というところ。


 王都国立学校はにわかに沸き立っていた。




 これまで令嬢たちばかりが飾り立て、競って美しく華やかなドレスを纏っていたのは、王太子のレオが学校に在籍していたのは言うまでもなく。


 さらにはレオの従弟にあたるセドリックの存在も着飾るのを助長していた。


 だが今や令息たちも仕立ての良い上着を羽織り、髪も乱れなくきちんと整えられ、そのまま舞踏会へと繰り出しても可笑しくはない様相だ。




「あー、どこ行っても眼が腐りそうで、鼻がもげそうよ」


 普段とまったく変化のないニーナが、学生の行き交う廊下で愚痴をこぼす。


「ニーナ……。聴こえてしまうわ」


 その愚痴を聞くアリエッタが周りを気遣わしげに見回す。


「いいのよ! どいつもこいつも浮かれちゃって! ここは学校よ? なのに嫌味なドレスにきつい香水振り撒いて! 講義受けてても気持ち悪くてかなわないわよ」


 フンッと鼻を鳴らし、誰かれ構わずニーナはねめつけた。




.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ