この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿の令嬢
第15章 病みゆく心



 アリエッタはニーナを宥めつつも、確かにこの香水の匂いには参ると、窓を薄く開けた。


「仕方ないわよ。とても珍しいことなのよね?」


「珍しいってもんじゃないわ! 異例よ、異例!」


「そうなの?」


「そうよ。普通は有り得ないわ。まぁね、ご訪問自体はよくあることよ。でも留学で、それも──」


 ニーナが言いかけたとき、窓の外から馬車が走ってきたのが見え。それは他の学生たちも気が付いたようで、あちこちから悲鳴のような歓声が上がった。


「今日からだったのね……」


 ニーナが深く嘆息した。


 どうやら浮き足立たせるその元が到着したらしい。馬車の刻印も王家のものだ。おそらくは間違いない。


 正面入口前に停車した馬車の扉を馭者が開け、レオが降り立つ。


 そのレオに手を取られ、ひとりの女性が降り立った。





 彼女の名はリンゼイ・バジェット──隣国の第2王女その人であった。






.
/724ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ