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隠匿の令嬢
第17章 隠匿の決断



 アッシュブラン邸1階にある、陽当たりのいい一室。


 庭に面する大きな窓にはレースのカーテンが引かれ、柔らかな光を招き入れている。


 こざっぱりとしたその部屋にはイーゼルが据えられ、完成間近となるレオの肖像画が乗っている。


 アトリエとして使うようになり、油絵の具独特の匂いが充満している。アリエッタはこの匂いが大好きだ。


 嗅いでいるだけで落ち着くのは、アリエッタの人生に慣れ親しみ過ぎているから。


 最初は庭に咲く花を描くのから始めた。次は果物、花瓶、室内、建物……。


 徐々に対象物を大きくし、空想で歴史画にも挑戦した。


 だが家族のなかに居場所が見つけられなくなった頃から、人物画だけは描けなくなった。


 人物画を描いたのは頼まれて描いた1枚きり。


 それから時を重ね、数えきれない絵を描き。


 それだけ多く油絵の具と接してきた。






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