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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第5章 情熱とは熱しやすく冷めやすい

胸を強く押されて、蓋が閉まっている便座の上に私が座る形になる。蓮の顔はー・・それはそれは見たことない様な顔だった。

「小百合、お前さ」

「ーー・・。」


「俺の事すきなの?嫌いなの?」

「好き。」


「ハンソンの事は?」

「好きだよ。」



「俺ね、思ってたんだよ。お前が、俺の気持ちに気がつかない程バカな女じゃないって。そうだろ?」

「だけどー・・それを承知の上で、今の行動されたなら嫌でもお前に腹立つんだよ。お前は俺の彼女でも何でもない。だけど、ハンソンの彼女でもない。」

「それならー・・俺がお前の事、嫉妬に狂った様に抱いてもいいってことだろ?」

と鋭い目付きで私を捉えながら、
キスも何もなく、服をめくられて乳首を噛まれる。


「へ?!ーー・・んっきゃぁっ!」

経験した事のない痛さー・・快感とはほど遠い。



「蓮!痛いよ、痛い!!」


「うるせー。聞こえたらどうすんの?
おまえ"ハンソンと日本人を手のひらで転がしビッチ"ってゴシップされるぞ」

ニヤリ、と不適な笑みを浮かべて
ネクタイで私の口含んだ顔を縛る。

私は、何も喋れないーー・・・・。


誰か、この狂った蓮をとめてー・・。

これは愛のあるセックスでも
愛のないセックスでもない。

ちょっと違う・・恐怖心を煽られるセックスだ。
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