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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第5章 情熱とは熱しやすく冷めやすい
ーー・・ロンドンとはまた違い、どちらかといえば都会的な町並み。道は綺麗に整備されていて、人もこちらの方が小綺麗な方が多いー・・それが、ここ。日本だ。
ハンソンにホテルに送ってもらって、ぐっすりと腕枕で眠った私は次の日の早朝の便でこちらに帰ってきた。
そしてー・・そそくさと家に帰って再び眠り・・今に至る。
あのあと、なにかを噂されていたかもしれない。
柳沢が本当の理由を彼達から聞いたかもしれない・・
でもそんなの今となっては関係なかった。
私は・・もう、あの四人と関わる事はいだろう。
だって今まで架け橋になってた蓮と連絡をとる事なんて・・想像できないもん。
唯一、ハンソンとだけ連絡は取り合ってる。
彼は時差を考慮してくれてるのか、必ず早起きして私にイングランドからスカイプを送ってくれていた。
大体毎日、一時間は話していると思う。
内容なんてヘンテコな物だ。今の監督は鼻くそを食べるとか、次の相手は弱いから勝てると思う、とか。
そんな話をしてたら、ハンソンもスターじゃなくてただの少し幼い男性なんだ・・と分かった。
心の蟠りも段々解けていき
今ではこの調子。秋の風が気持ちよい。
ーー・・これから、本格的に冬に入って行く。
少し変な気分。