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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第8章 パパとママ


「何。疲れたん?」

「はぁ?ナメんな。俺、そんなにスタミナ無い様に見えるか?」


「それなら退いて。重い。」


私は真実を彼に告げただけなのに彼の目力に圧倒されて、ひるみそうになる。だって本当に重かったんだもん、仕方ない。


「なんか腹立つ」

「なにがよ。」


「あんたにうまく言い包められた気がして」

「セックスのこと?」


「そう。俺は俺なりに考えてたのに。」


「別にいいじゃん。いつかは誰かと結婚して、イヤでも一回は抱かないとダメな状態になるのよ?まぁ、飽きるか飽きないかは時がたってみないと分らないし、本当の結婚の予行練習だと思えば?」


「ほら、そうやって子ども扱いするだろ」


「え?してないわよ。

もーう!変な言いがかりばっかつけるのやめてくれる?」


紫音も居ないことだし、私は煙草に火をつける。
やっぱり柳沢は煙を気にしない。・・・本当は結構ヘビースモーカーだった過去があったりしてね。


その名残が、彼の喫煙姿に表れてるかもしれない。
今度“煙草ちょうだい”って言われたら、しっかり観察してやんの~。



「あ、明日は練習?」


「うん。昼から夕方まで。18時には帰れる。」


「わかった。いつものスタジアムでいいの?」

「あーそこじゃない。明日から一週間は緑公園で。」


「了解。でも緑公園かぁ」


「ん?」



「ううん。私行ったことないなぁって。
この街に来てから、よく噂で聞くのよ。

広いし、自然が沢山あるから
散歩やピクニック・花見にはとても良い場所ってね」


「確かにそうかもな。よく来てるよ、家族連れとか。
スタジアムと違って、見てから遊んで帰れるのがいいのかも」

「ってことは明日から一週間は一般公開されるの?練習」



「うん。テレビとか来るから俺達はいやだけど」

「へぇ、何で?」


「そりゃイヤだろ。練習は誰かに見せるもんじゃない」



ふと彼が発したこの言葉・・・何か、凄いプロ意識ってやつを感じた。
そういう思いだから世界で活躍できるのかな?

練習ばっかりで忙しいんですよーって言ってる人は・・・うん、かっこよくないかも。

それが仕事でしょ?私達に言って何になる?って思ってしまう。



ここらへんの価値観は似てるみたいで、少しだけうれしくなった。
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