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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第10章 嫉妬心は愛情の塊
「まぁ、こいつが居る今となっては、
子供好きで、自分より家族の幸せ考えれる様な女かな」
「でも、それって結構難しいわよね。
だって、自分のお腹痛めて産んだ子でさえも
虐待して殺してしまう事件が多い世の中でー・・
血が繋がってない子を愛せる人ってーー・・」
「まぁな。狂っちまった世界だよ。」
「居ればいいわね。
紫音の第三の母親になれる様な人物が・・」
「第三?」
「えぇ。花さんが第一の母親で、
私が第二の母親として認められるならー・・
この子が反抗期の時も
ずっと支えてくれる未来の女性は
第三の母親になるわ。」
「あぁ、そういう意味か。」
「うん。・・なんかくらい話になったわね。
ごめん。他は無いの?外見とか」
「外見なぁ。この世界入った時は
綺麗な人ばっかりで、ブロンド美人とか
日本で引っ張りだこの
綺麗な女優とかが好きだったけど・・」
「例えば?」
「麻績ユイカとか?
外国人ならキャメロン・ディアスとかだな」
「あー確かに王道。」
「でも、そういう奴は飽きるよ。
セフレだとしても飽きるし、
付き合うとなってもね。」
「どうしてなんだろう?」
「わかんねー。
結局、裏を見てしまうからかな?
俺の事を好き=俺の地位や財産が好きって思ってしまうんだよ。しかも、そういう奴達は我が儘だ。」
「それは独断と偏見でしょ~?」
「いや、当たってるよ。
誕生日には好きなブランド品がほしいとか、
馬鹿みたいなダイヤがついてる時計がほしいとか
別に、それを送るのは構わないし、
それにたいして支払うお金は端金だ。
だけど、俺は今まで、それに値するモノをなにも貰ってない。癒しも、愛も。」
「ーー・・可哀想な恋愛。」
「そうだよ。華やかに見える世界だけど
実際入ればこんなカスみたいな世界なんてないんだなーって思わされる。」