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「冗談じゃないわよ、一緒にしないで」
第2章 可愛いと五月蝿いは紙一重
「別に焦らしてないよ。途中で止めたくない性格なの」
と言いながら彼の頬っぺたにキスをする。
「ー・・・なにそれ。」と微笑まれ、次は彼からの番だ。彼の薄いピンク色の唇が、少しキツめに重なってくる。
「ーー・・んっ・・」
生暖かい舌は、私の歯列を丁寧になぞり、
なんとも扇情的な気分にさせてくれる。
気分が盛り上がってきたのは言う間でもない。
「小百合。」
「ん?」
「響とか隼人とか、そんなのは今は関係ないからさ。俺だけ見て、俺の事だけ考えて」
可愛らしい顔で、そんな事を言うや否や彼の右手は顔と不釣り合いな程強い力で、いきなり私の胸をまさぐる。
時折、乳首を強く噛まれるのが堪らない。
「んぁっ!!っ・・ー!!」
乳輪を人差し指で優しくなぞったかと思えば、強く、噛み千切られそうな程の力で、真ん中の蕾を刺激される。
その焦れったい程、いやらしい行動の中、私が他の男の事なんて考えられる訳がない。
「あっ!ーー・・あかんっんっ!」
ゆっくりと首筋に近付いてきた彼の唇ーー・・。
頭から、ほんのりと同じシャンプーの香りがする。私のお気に入りの香り。ーーラブホテルでは味わえないだろう。
「香水、つけてんの?」
耳元で、そう呟かれ、思わず声がでる。
「ひゃぁっ!!ーー・・っ。・・うん。」
「男ってね、首筋からの香りに"女性の色気"を感じるんだよ。」
「んっ!!耳元でしゃべらんといてー・・。」
「なんで?」
"感じるから?"と言いたそうな、いじわるな顔。
やっぱり役者さんだ、どんな表情を浮かべても
どんな姿をしていても、サマになる。
「ーー・・耳が。」
「耳が?」
「気持ちぃからーーっ」
と言い終わるのを待たず、彼の舌が、私の耳にしゃぶりつく。右手は先ほどの位置に逆戻りだ。
耳と胸の愛撫ー・・たまらなく感じる。