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第17章 日進月歩

身体の関係を持った三人が、ひとつ屋根の下にいるこの変な雰囲気に思わず苦笑いをしそうになったけど、もう過去のことは吹っ切れてる。穴兄弟！とからかう人もいるだろうけど、言わしておけばいいのかなって。

ハンソンと蓮が抱いたのは"菊乃小百合"

今の"柳沢小百合"を抱いたのは光しか居ない。


その真実だけで、いいかなって思っちゃう。
少し複雑で、一般の人には簡単に理解できないかもしれない愛の形。

だかどシャキーラやマセラ、遥くんたちの様に分かってくれる人はちゃんと存在するのだ。


おぼつかない足取りで、シャキーラに抱きつきにいく紫音を見て、みんなで笑う。寝起きだもんね。

千代菊はー･･ハンソンに愛しそうに抱っこされていた。光も何だか楽しそう。


私も蓮とマセラがジェスチャーで一生懸命会話して、意思疏通が出来た時に本気で喜んだ顔をして抱き合う二人を見て、ふきだしそうになった。


違う人生を歩んできた人が

一つの家の中にいて、笑っている。


色々な"家庭"で育ち

色々な"過程"を持っているみんな。