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フライングバタフライ
第3章 潜入
ユミがカサイからの連絡を遮断して、数日が経った。
カサイからの着信や、心配するメールが定期的にあるが、ユミはそのどれにも返答することは無かった。
あの夜のことは二人の間では腫れもののように触れられることは無かったが、ユミ自体はそのせいでカサイを拒絶したわけではなかった。
(・・・むしろ。)
ユミはあの夜を思い出して自慰に耽ることもあった。時折、あの幸せなひと時をフラッシュバックさせ、自らを慰めた。
さらにはヒデキには悪いが、恋人の強引な求めを避けるようになっている。
それほどまでユミにとって意味のある夜だったのだ。
しかし、ユミはカサイに連絡できずにいた。きっとカサイはあの夜を後悔しているだろう。
今、あのカサイの困った顔を見てしまうと、この関係が終わる気がしていた。
カサイからの着信や、心配するメールが定期的にあるが、ユミはそのどれにも返答することは無かった。
あの夜のことは二人の間では腫れもののように触れられることは無かったが、ユミ自体はそのせいでカサイを拒絶したわけではなかった。
(・・・むしろ。)
ユミはあの夜を思い出して自慰に耽ることもあった。時折、あの幸せなひと時をフラッシュバックさせ、自らを慰めた。
さらにはヒデキには悪いが、恋人の強引な求めを避けるようになっている。
それほどまでユミにとって意味のある夜だったのだ。
しかし、ユミはカサイに連絡できずにいた。きっとカサイはあの夜を後悔しているだろう。
今、あのカサイの困った顔を見てしまうと、この関係が終わる気がしていた。