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フライングバタフライ
第3章 潜入
ユミはまさに蝶のように舞った。サメジマという本物の格闘家を相手にし、今までにないほど速く、強く、そして美しく。
それはゴンドウや周りの女たちを魅了した。誰も言葉を発せぬまま、目の前の不思議な光景に固唾を飲んで見守っている。
素晴らしい、こんなにも美しい戦いがあるのだろうか。
そして。
時間にして10分ほど経ったであろうか。
ユミは地に伏していた。
「ご苦労、サメジマ。小娘を例の部屋へ。」
それはあっという間の出来事だった。
何度も放たれるユミの美しい蹴りを受けながら、サメジマは一瞬の隙を逃さなかった。
百戦錬磨の男、サメジマ。
ゴンドウが主催する裏社会の格闘場で、100戦負け無しの男。
ユミは敵の値踏みが甘かった。
到底敵うはずの無い敵に立ち向かい、そして、敗北した。
痛恨のボディブローを喰らい、グッタリと力無く倒れたユミを、サメジマは乱暴に抱え、ビップルームの奥の扉を開いた。
それはゴンドウや周りの女たちを魅了した。誰も言葉を発せぬまま、目の前の不思議な光景に固唾を飲んで見守っている。
素晴らしい、こんなにも美しい戦いがあるのだろうか。
そして。
時間にして10分ほど経ったであろうか。
ユミは地に伏していた。
「ご苦労、サメジマ。小娘を例の部屋へ。」
それはあっという間の出来事だった。
何度も放たれるユミの美しい蹴りを受けながら、サメジマは一瞬の隙を逃さなかった。
百戦錬磨の男、サメジマ。
ゴンドウが主催する裏社会の格闘場で、100戦負け無しの男。
ユミは敵の値踏みが甘かった。
到底敵うはずの無い敵に立ち向かい、そして、敗北した。
痛恨のボディブローを喰らい、グッタリと力無く倒れたユミを、サメジマは乱暴に抱え、ビップルームの奥の扉を開いた。