この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ふしだらで曖昧
第4章 溺れる瞳
男は父が出て行った扉から視線を外さない。

女は手に持った服を元の場所に戻し、難しい表情の男の横顔を見つめる。
男が小さくため息をつくと、女の方に振り向いた。


「まりちゃん、さっき
 どんな服を見せてくれてたの?」


普段の男の声。
先ほどの表情とは違い、男は女の行動に興味を持った様に聞いてきた。

女は慌てて、先ほどの服を探す。


「これ!
 どう?似合う?」


先ほどと同じ様に、ナース服を身体にあてがった。
男は目を細めてそれを見つめる。


「似合うね、けど

 まりちゃんにはちょっと
 早いんじゃない?」

「え、なにが?」


キョトンと首を傾げる。
男が笑った事で、何を言いたいのか察知したのか、女は不機嫌そうに口を尖らせた。


「ハッキリ言ってみてよ!」

「まだまだ、まりちゃんは
 幼いって事だよ」


笑みを含みながらそう言うと、女はふんっと男に背を向けて、ぶつぶつ文句を言いながらナース服を片づける。


「どーせ、私は童顔だしさ
 お兄ちゃんよりずーと、下だけどさ…」


クローゼットの扉を閉めて、男の方に振り向くと、また扉に視線を向けていた。
難しい様な怖い様な、男の表情。

普段、見れない表情ではあるものの、女はどこか胸が苦しくなった。


ゆっくり近づき、背後から男を優しく抱きしめた。
/65ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ