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デリヘル嬢 お客様日記
第2章 井ノ上さん

そこからエレベーターに乗る…のが普通のはず。
エレベーターが二機あって、どれかわからない。
1-23 1-35
井ノ上さんのお部屋は24階。
1-35の方に乗り込む。
24をプッシュすると、こっちのエレベーターは23階までノンストップな仕様だった。
こんなエレベーターもあるんだなーと感心しつつあっという間に
24階。
お部屋の前でもう一度インターホンを押す。
ピンポーン
ガチャリ
ドアを開けてくれました。
『こんばんわ』
物腰が柔らかそうな背の高い、見とれるほどではないけれども顔の整った方でした。
「こんばんわ!」
一番の笑顔で挨拶をする。
中に招き入れられ、ソファーに座る。
『電話、先にしちゃって?おかね、ここにおいておくね。』
「あっはい!でもそのまえに、ぎゅってしてもいいですか?」
『いいよ?(笑)おいで。』
おいで。と言われると、わたしはすぐに井ノ上さん胸のなかに飛び込んだ。
ずっと会いたかった愛しい人の胸に包まれて、これから起こる行為に思いを馳せる。
あごに手を置かれ、上を向かされ、優しいキスをされる。
ちゅく…
ん…ちゅっちゅっ…
時間の流れが遅く感じるほどの優しいキスを三度した。

