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2 人 に 堕 ち て 。
第26章 番 外 編 10 days later
思わず、彼女をみた。
和泉は俯き顔を赤く染めて、続けた。
「水泳部に入ったときから、真面目な先輩がすきでした。ストイックで、クールで。でも、あの人に向ける視線は熱くて…そんな視線を独占するあの人が羨ましいと思いました。その視線の先にいるのが、わたしならいいのにと思ってました。」
自分とすこし重なる、彼女の想い。
「ここ最近の先輩の様子で、よくないことかあったのはわかりました。わたしはただ見守るしかできなかったんです。…でも、今日の先輩をみて、あの人とお話をして。わたしが先輩を守ってあげたいと思ったんです、おこがましいかもしれないけど…っあの人のように綺麗じゃないし、先輩の理想には程遠いかもしれないけど…っそれでも、っ!」