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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「失礼致します。
 美樹です」

襖の前で三つ指をついて頭を垂れる。

襖が開かれ

「来たか。

 入れ」

その声は事務的で愛人を待っていたという雰囲気はない。

美樹は一礼して当主の前に進み出た。

後ろの襖が静かに閉じられた。

「私に話があるとか」

「はい。ぜひ当主にと思う女がおりまして」

美樹は少し媚びたような目付きで当主を見た。

「この女です」

美樹は当主に写真を差し出した。

写真の女に当主の動きが止まる。

「この女は?」

「主人の会社の東京電気に勤めております」

「高橋くんの部下か?」

「はい」

当主は美樹を見た。

「邪魔か?」

「え?」

美樹の目が泳ぐ。

「私に差し出し、あの哀れな女たちのような目に遇わせて欲しいか?」

美樹が口ごもった。

「なるほど」

当主は頷いた。

「この話しは誰が知っている?」

「東京電気の常務の...」

「アイツか。
 口止めしておけ」

「はい」

美樹は当主を見た。

「誰にも気付かれずにすぐに連れてこい。

 美樹の望む通りにしてやる」

当主は冷たく微笑み腕を広げて美樹を誘った。

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