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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第6章 運命を賭ける瞬間(とき)
 トンジュが頭の回転は良いが、いささか無謀すぎる妻に問うと、サヨンは艶やかに微笑んだ。
「お父さまがよく言っているの。商談を決めるときには、八割が誠意をもって引き受けた仕事を全うしようという真心と義務感―その中にはもちろん成功する目算も入っているけど、あとの二割は何とかなるさくらいの開き直りが必要だって」
「ふうん、大行首さまがそんなことを言っていたのか」
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