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議員秘書のイケない日常
第4章 瓦解2
高瀬さんと会うどころか、電話も出来ない日々が続く。
議員控え室へ押し掛けたり、自宅まで訪問したい衝動に駆られるが、日影の存在である愛人にそんなことは許されない。
ただひたすら彼からの連絡を待つしかないのだ。
最後のセックス、つまり、バングルを貰った日から二週間。
“会いたいです。高瀬さんにキスしてほしい。”
一通、メールを送ってしまった。
その日の夜、メールが返ってきた。
嬉々として開くと、
“一月ほど会うのは難しいです。ごめん。”
とだけ書いてあった。
先月選挙が終わったばかりだ。
終わったら夜景の見える高層レストランに連れて行ってくれると、ベッドの中で言われたのに。
そんな約束も忘れられたのかも知れない。
段々自分が惨めになってくる。
優先順位の低さに不満を感じる。
愛人は、待つことが出来ないと務まらない。
でも、私の中の女が、悔しいと叫んでいたし、体は濃厚な高瀬さんとのセックスを望んでいた。
“毎日会いたいなんていわない。けど、夜少しだけでも、あえませんか”
またメールしてしまった。
良くない流れだ。
高瀬さんが私を重荷に思うだろう。
都合が良い存在でないと、彼の愛人でいられないのに。
恋人気取りでいたらいけないのに。
その日、高瀬さんからの返事は無かった。
愛想を尽かされたのだろうか。
ーーーーーー
次の日の昼、昼休み中にあーあと思いながらスマホを見ると、何と高瀬さんから着歴が(;゚ロ゚)
五分ほど前の履歴なので、直ぐ折り返してみる。彼は多忙だ。
出た!
「もしもし…」
『あー、香奈子。ごめんねえ。』
「ううん。」
『今日、六時過ぎに30分くらいしかいられないけど、会えるかな?
』
「うん、勿論!」
『あー、良かったよ。それじゃあたたらそう側の芝川で待ち合わせよう。』
「うん、わかった。あ、高瀬さん…」
『ん?』「午後もお仕事頑張ってね。」『ありがとう。香奈子に会えるから頑張るよ💪』
私は電話を切りながら、溢れる笑みを隠せない。
やったあーー!1ヶ月振りに会える!
大好きな彼に会える。恋する20代の乙女の感覚と全く同じだ。
議員控え室へ押し掛けたり、自宅まで訪問したい衝動に駆られるが、日影の存在である愛人にそんなことは許されない。
ただひたすら彼からの連絡を待つしかないのだ。
最後のセックス、つまり、バングルを貰った日から二週間。
“会いたいです。高瀬さんにキスしてほしい。”
一通、メールを送ってしまった。
その日の夜、メールが返ってきた。
嬉々として開くと、
“一月ほど会うのは難しいです。ごめん。”
とだけ書いてあった。
先月選挙が終わったばかりだ。
終わったら夜景の見える高層レストランに連れて行ってくれると、ベッドの中で言われたのに。
そんな約束も忘れられたのかも知れない。
段々自分が惨めになってくる。
優先順位の低さに不満を感じる。
愛人は、待つことが出来ないと務まらない。
でも、私の中の女が、悔しいと叫んでいたし、体は濃厚な高瀬さんとのセックスを望んでいた。
“毎日会いたいなんていわない。けど、夜少しだけでも、あえませんか”
またメールしてしまった。
良くない流れだ。
高瀬さんが私を重荷に思うだろう。
都合が良い存在でないと、彼の愛人でいられないのに。
恋人気取りでいたらいけないのに。
その日、高瀬さんからの返事は無かった。
愛想を尽かされたのだろうか。
ーーーーーー
次の日の昼、昼休み中にあーあと思いながらスマホを見ると、何と高瀬さんから着歴が(;゚ロ゚)
五分ほど前の履歴なので、直ぐ折り返してみる。彼は多忙だ。
出た!
「もしもし…」
『あー、香奈子。ごめんねえ。』
「ううん。」
『今日、六時過ぎに30分くらいしかいられないけど、会えるかな?
』
「うん、勿論!」
『あー、良かったよ。それじゃあたたらそう側の芝川で待ち合わせよう。』
「うん、わかった。あ、高瀬さん…」
『ん?』「午後もお仕事頑張ってね。」『ありがとう。香奈子に会えるから頑張るよ💪』
私は電話を切りながら、溢れる笑みを隠せない。
やったあーー!1ヶ月振りに会える!
大好きな彼に会える。恋する20代の乙女の感覚と全く同じだ。