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夏の魔法
第3章 『恋愛』とは
空気と言うのは実に不思議なもので
時に伝えて欲しくない事まで
伝えてしまう事がある

「…わかる?ずっと一緒にいたいの」

彼女を笑顔にする答えを
僕は与えてあげられない
そして彼女もそれを知っている

僕が彼女にあげられるものは何ひとつないのだと

『…千里』

「タビオ…好きなの」

『千里、僕のが君を好きだよ』

「それなら答えてよ…ずっと一緒にいたいの…」

僕の胸を叩く彼女は泣いているように感じる
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