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第1章 『故郷』に還る

「言っとくけど、普段こんなほいほいキスとかしないんだからね！」

『ん？解ってるよ』

「解ってるならいっか…」

赤面しながら慌ててみたり
急に納得したり
彼女は表情をコロコロ変えながら波に揺れる

『ね？キスしてい？』

「ん……」

岩の上に上がって彼女の肩を支える
とろんとした目は潤みながら僕を捕らえる

彼女の手は僕の腰に添えられ
唇を引き寄せ
甘い舌を浸入させる