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夏の魔法
第6章 『本当』の真実は

崩れ
砂を拳で叩く敦士君を
志乃ちゃんが撫でる

『…タビオ…私たちどうなるの?』

『どうなりたい?』

ゆっくりと顔を上げる敦士君
目線は定まらないまま

「センリっ!!」

『…ありがとう、敦士…幸せだったよ』

「センリどこだっ!!!」

敦士君に口付けるセンリは
月明かりに照らされて
美しく髪を揺らすが
敦士君には…もう見えていないみたいだ
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