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くちなし
第8章 代
「おや…?こんなに大胆な雅は、見たことがないね。」

余裕そうな悠の顔を見ると、意地悪をしたくなる。

ーくちゅ…ー

入口まで入れ、抜いたりして焦らす雅。

「雅?…いやらしく動く腰だね。すごく魅力的だよ。
 …僕も我慢の限界なのを知っててやってるね…?」

悠の手が雅の花を咲かすように優しく広げる。

ーちゅくちゅく…ー

「っああ!」

雅は、逆に攻められてしまう。
腫れ上がった蕾は自己主張をしていて、触れてくれと言わんばかりだった。

「っ…雅。…っく!!」

ーぐちゅ!ずちゃ!ー

「ぅんんー!!っつあ!」

奥まで押し広げられるように一気に挿入される。

「クスクス…。雅は、もう動けないね。
 …僕が下から思いっきり突いてあげる…ね?」

ーぐちゅ!じゅちゅ!ー

「あぁ…!ひさ…っ…し!壊れちゃ…っあん!」

「ん…さっきまでの余裕はどうしたのっ?!
 もう…お手上げかな?」

「んぅっ…はっ…あっ!あっ!」

こんなに激しく突くと壊れてしまいそうな華奢な身体。
欲望に染まった身体を、いっそのことめちゃくちゃに壊してやりたいと思った。この腕の中でこんなに泣き喘ぐ彼女を見れるのも感じるのも、今日が最後かもしれないと肌を合わせる度毎回思う。ボロボロに壊れてしまう前に救ってあげなければならないのに、出来ないと悠は知っている。
彼女を救うのは僕ではない誰かだ。
誰かの代わりでもいい。
心の隙間を埋める相手でいい。
彼女に求められることが今は一番幸せだった。

ーちゅく!ずちゅ!ー

「も…限界だよ…雅っ。体位変えるよ…?」

華奢な身体を挿入されたまま持ち上げ、ゆっくりと寝かせる。

「も…いきた…っん!あぁん!!」

ーパン!パン!パン!ー

「っく…雅…っ!」

何度も彼女の名前を呼びたい。ここに彼女が居ることをより実感したい。名前を呼ばれる度に現実なんだと実感する。

「悠っ!んんぁ!イっちゃ…うよぉっ!」

そう、その顔。熱っぽい目。うわずった声。
全てが悠を狂わせる。

「…っ!う…っ!」

「っあああっ!ん!」

ービクンビクっ!ー
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