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目が覚めたら。
第5章 変態王子が暴走しました。
 

 ぴちゃぴちゃとたてられた音で、あたしの昂奮具合はわかった。


 刺激を受けて二度もイッた体に、刺激的な休息期間。

 三度目の刺激を受けたあたしの体は、一番感覚が鋭敏になっているようで。感電したように体が甘い痺れにびりびりする。


 ナツの指が動く度に、卑猥すぎる水音が粘りある音をたてる。


「ナツ、音聞かれちゃう。また……」

「忘れたのしーちゃん。僕はあの教授から音をたてる"手当"を認められ、可愛すぎる彼女さんを、存分にいたわってあげる使命を受けたんだ。だからいたわらないとね、ココをこんなにしてるしーちゃんを」

「ナ、ナツもうだめっ。見てるよ、きっと見てる」


 見られている確証はないものの、見られていると思えばどうして体が熱くなるのだろう。どうしてとくとくと蜜が溢れてしまうのだろう。


「ふふふ、イケナイ子。見られてると思うと昂奮しちゃうの? ますますすごいよ? こんなに……ああ、腰振るほど気持ちいいの? 二回もイッたのに?」


 秘唇を掻き分け、花芽を指でくるくると擦る。


「きっと椅子の上は、糸を引くしーちゃんの蜜で洪水だね。ああ、椅子から零れ落ちて床まで垂れているようだよ?」


 囁くような卑猥な言葉。

 その事実確認は恐くて出来ない。

 それが虚言だと否定できないほど、あたしが昂奮しているのがわかるから。


「ナツ……っ!! もうすぐ授業終わ……ぁんっ」


 くちゅくちゅくちゅ……。

 机に片肘をついたナツは、爽やかな王子様スマイルを見せてはいるが、ナツの指ひとつで声を殺して悶え始めるあたしを映すその目は、情欲の熱を帯びている。


「ふふ。しーちゃんは、ウルトラマンにバイバイできるかな?」

 蜜壷の周りをくるくると回っていた指が、くぽりと音をたてて蜜壷の深層に滑り込んだ。

 異物を挿れた違和感と、イイトコロを擦り上げられる快感に思わず声が出そうになった時、ナツが愉快そうに笑いながらあたしにキスをして喘ぎ声を封じた。


 そしてあたしの後頭部に手を回し、自分諸共そのまま机の上に頭をつけるようにして、唇を離す。

 
 吸引力のある妖艶な目にくらくらする。

 その目で見られながら、蜜壷を緩やかに抜き差しされるあたしは、漏れそうになる声を手の平で抑える。

 気持ちいいと声が出せないのが、辛い――。



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