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目が覚めたら。
第5章 変態王子が暴走しました。
口を押さえる手から、あたしの唾液が垂れている。
本能の赴くまま、ナツの口に差し込む指を深く早く出し入れしてしまい、それに応じて嬉しそうに微笑んだままのナツの指も、奥にずんずんと指を突き立てる。
掠めたイイトコロにもっと刺激が欲しくて、ナツの口の中に入れた指をくいと動かして口腔の壁を擦ると、心得たとばかりにナツも絶妙な部分を擦ってくれる。
ナツはじっとあたしを見ている。
あたしが乱れるほどに、濡れた目を嬉しそうに細めながら、口に含む指にかかるその息を、あたしと同じように荒く激しくさせる。
ナツも昂奮してるの?
ナツの熱に溶けちゃいそうだ。
溶かして貰いたい。
ああ、せり上がってくる快感をもっと押し上げて貰いたい。
「ナツ……ナツ……んんっ、ねぇ……」
そこには羞恥心はなく、あるのは切実な思いだけで。
「ナツの手で……イカせて……?」
あたしがナツの口に入れていた指を抜いて、ナツの好きにして欲しいとせがめば、ナツは困ったように微笑み、顔を傾けあたしの唇を奪った。
深い抜き差しを激しくするナツの指。
大きくなる水音。
唇を重ねたまま来たるべき絶頂に身を震わすあたしに、急かすようにナツが舌を絡めて刺激を与えてくる。
震えるあたしの太腿。
急激になにかが上ってくる。
体がぶるぶると震えて、強張ってくる。
イク、イっちゃう、駄目、ああもう駄目――。
ナツが片手で、声を漏らし始めたあたしの口を押さえた。
「その顔……波瑠兄にも見せたんだ?」
ばちん。
なにかが弾けた。
「しーちゃんの、すごくイイ顔を……」
イク、イクイクイク――っ。
声が出せない代わりに、体がびくびくと跳ねた。
「波瑠兄ので……イッたんだ? 波瑠兄も……イッたんだ? 僕の大好きなしーちゃんのナカで。……しーちゃん、波瑠兄が好きなの……? もしも波瑠兄がしーちゃんのこと……」
ナツがなにか言っているけど聞こえない。
「しーちゃん、僕と恋人のキスしよう?」
ああ、なに?
「しーちゃん……好き」
ふわふわといい気持ち……。
キーンコーンカーンコーン。
……授業終了のチャイムが聞こえた。
本能の赴くまま、ナツの口に差し込む指を深く早く出し入れしてしまい、それに応じて嬉しそうに微笑んだままのナツの指も、奥にずんずんと指を突き立てる。
掠めたイイトコロにもっと刺激が欲しくて、ナツの口の中に入れた指をくいと動かして口腔の壁を擦ると、心得たとばかりにナツも絶妙な部分を擦ってくれる。
ナツはじっとあたしを見ている。
あたしが乱れるほどに、濡れた目を嬉しそうに細めながら、口に含む指にかかるその息を、あたしと同じように荒く激しくさせる。
ナツも昂奮してるの?
ナツの熱に溶けちゃいそうだ。
溶かして貰いたい。
ああ、せり上がってくる快感をもっと押し上げて貰いたい。
「ナツ……ナツ……んんっ、ねぇ……」
そこには羞恥心はなく、あるのは切実な思いだけで。
「ナツの手で……イカせて……?」
あたしがナツの口に入れていた指を抜いて、ナツの好きにして欲しいとせがめば、ナツは困ったように微笑み、顔を傾けあたしの唇を奪った。
深い抜き差しを激しくするナツの指。
大きくなる水音。
唇を重ねたまま来たるべき絶頂に身を震わすあたしに、急かすようにナツが舌を絡めて刺激を与えてくる。
震えるあたしの太腿。
急激になにかが上ってくる。
体がぶるぶると震えて、強張ってくる。
イク、イっちゃう、駄目、ああもう駄目――。
ナツが片手で、声を漏らし始めたあたしの口を押さえた。
「その顔……波瑠兄にも見せたんだ?」
ばちん。
なにかが弾けた。
「しーちゃんの、すごくイイ顔を……」
イク、イクイクイク――っ。
声が出せない代わりに、体がびくびくと跳ねた。
「波瑠兄ので……イッたんだ? 波瑠兄も……イッたんだ? 僕の大好きなしーちゃんのナカで。……しーちゃん、波瑠兄が好きなの……? もしも波瑠兄がしーちゃんのこと……」
ナツがなにか言っているけど聞こえない。
「しーちゃん、僕と恋人のキスしよう?」
ああ、なに?
「しーちゃん……好き」
ふわふわといい気持ち……。
キーンコーンカーンコーン。
……授業終了のチャイムが聞こえた。