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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
「げへへへへへ」
ひっくり返したワゴンの注射器が、強姦魔の肩に突き刺さっていても、歯っ欠け強姦魔は、ぎらぎらとした目で笑っていた。
痛みを感じないのだろうか。
さすがにあたしも、命の危険を感じた。
どうする!?
どうやってここから逃げれる!?
足がカタカタと震えるこの体で!!
「薬……効かない……?」
男が不思議そうにあたしを見た。
「眠くならない……?」
麻酔かなにかを打ったのだろうか。
――シズ。お前の体は麻酔が効きにくいらしいな。淫魔の体質は、そうした副産物の効果を無効化する力があるらしい。
どうしよう、窓を割ってここから飛び降りる!?
それともハル兄を待っている!?
「お前……イイ。キヒヒヒヒ。ヤる。ヤるっ!!!」
カタコトの言葉。ぎらつく眼差し。
逃げるあたしは、そして掴まった。
長い髪を引き抜かれるばかりに鷲づかみにされ、ベッドまで引き摺り戻され、叩きつけられる。その怪力具合は異常すぎた。こんな力……ありえない。
枷になるくらいならこの髪を切りたいのに、刃物がない。
恐怖で目に涙が滲み、助けを求めて声を張り上げた。
「ハル兄、ハル兄――っ!!」
しかし彼は現れない。
「ハル兄、助けて……ハル兄っ!!!」
震える声が嗄れても、あたしはハル兄の名前を叫び続ける。
「うるさい、咥えろ」
男はあたしの髪を鷲掴んだまま、ぶんぶんと勢いを増して動く強姦魔のモノを、開いていた口の中に突っ込み、前後に動き始めた。
男のモノから臭う生臭さと、喉の奥まで突かれる衝撃に吐き気を覚えても、口に栓をされては吐瀉物も出て来ない。
歯をたてて抵抗した途端、男は動物のような咆哮をあげて、口の中に射精した。
ナツのような甘みなどなにもなく、生温かいどろりとしたものを思わず口から吐き出した。あまりのおぞましさに鳥肌が立つ。
逃げようとしたあたしを再び捕らえた男は、あたしの足を乱暴に開くと、下着を横にずらしてもう勃起しているそれをあたしのナカに入れようとした。
「やだ、やだやだやだあああああっ!!」
そんな時、ドアが乱暴に開き、
「シズっ!?」
汗だらけで髪を振り乱してハル兄がやってきた。