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目が覚めたら。
第1章 貴方は誰ですか。
「……!?」
「処女でなくなったしーしはね、いやらしいことして体に男の濃~い精液を定期的に入れないと、死んじゃうんだよ」
変態発言をした男は笑う。
彼こそ人間とは思えない、妖艶な眼差しをしながら。
くらくら、くらくら……。
「だから、これからは僕がたっぷりあげる」
くらくら、くらくら……。
「僕はね、選ばれたんだよ。しーしの運命の相手に」
視界が薄れる最中、怒鳴り声と共にドアが開いた気がした。
「ゴラァァァ、ナツっ!! シズが目覚めたら、一番で知らせろって言ってただろうがっ!! 心電図が乱れに乱れまくって……おい、なんでシズが貧血おこしてんだよ!?」
そこに現れたのは白衣の――。
「……ハル兄?」
薄い景色に顔は見えないが、この怒鳴り声は覚えがあるから。
「うし、そうだっ」
「酷い、しーし。僕のことは思い出せなかったくせに」
あぁ――もうだめ。
頭がついていけない。
誰も見えない。
目が覚めたら、17歳に戻して下さい。
12年後の世界は、受け付けられません……。
「処女でなくなったしーしはね、いやらしいことして体に男の濃~い精液を定期的に入れないと、死んじゃうんだよ」
変態発言をした男は笑う。
彼こそ人間とは思えない、妖艶な眼差しをしながら。
くらくら、くらくら……。
「だから、これからは僕がたっぷりあげる」
くらくら、くらくら……。
「僕はね、選ばれたんだよ。しーしの運命の相手に」
視界が薄れる最中、怒鳴り声と共にドアが開いた気がした。
「ゴラァァァ、ナツっ!! シズが目覚めたら、一番で知らせろって言ってただろうがっ!! 心電図が乱れに乱れまくって……おい、なんでシズが貧血おこしてんだよ!?」
そこに現れたのは白衣の――。
「……ハル兄?」
薄い景色に顔は見えないが、この怒鳴り声は覚えがあるから。
「うし、そうだっ」
「酷い、しーし。僕のことは思い出せなかったくせに」
あぁ――もうだめ。
頭がついていけない。
誰も見えない。
目が覚めたら、17歳に戻して下さい。
12年後の世界は、受け付けられません……。