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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
「大丈夫だ。……お前のことなら、すべてわかってる。身も心も……俺は、お前に……合せてやるから。だから……イケよ、ほら、シズ――っ」
「あああああ、やああああ、だめ、だめだめだめっ、それだめなのっ、イく……あああ、イクっイクイクっ……イっちゃう、イッちゃう……っ」
白い閃光がちかちかする。
子宮の奥が快感に鬩いだ。
「ハル兄、ハル兄――っ、イク、ハル兄っ、ハル兄……」
「……シズ、シズ……っ」
狂乱したような上擦った声が重なる。
絡め合った手に力がこもる。
「ああぁぁぁぁああああああああんっ。だめぇぇぇぇぇぇぇっ」
「シズ……ぁ……っ、すげ……ううっ……」
ようやく行き着いた頂点。後は……下に落ちるだけ。
ハル兄の手が支えてくれている。
あたしの奥に、何とも言えない変化が起きる。
ハル兄を捕らえようと、触手を伸ばしているかのような。
本能的に、その役割を悟る。
「いかないで、ハル兄……。掴まらないで、波瑠――っ」
初めて呼び捨てにしてしまったことも気づかず、それによりハル兄のモノがさらに膨らんだことにも気づかず。
「――ぐっ、シズ……っ、静流――っ!!」
薄い意識の中、猛るような声と共に、子宮に熱い奔流が放たれた。
その熱さと潤いに、狂喜するあたしの体。
そして――。
ナカから突如消えてしまった温もりに、意識を落としつつあるあたしは、ハル兄の名前を呼んだ。
「ああ……間一髪。シズ……生きてるぞ……」
よかった。
ハル兄、生きててよかった……。
まどろむ意識の中、ハル兄が囁くように言った。
「――やっと……俺のでイケたな、静流」
甘い……睦言のような声。
「あぁ……意識ぶっ飛んだか。無我夢中で、激しくしたからな。……だったら」
あたしの頬に、ハル兄の頬が擦り合わされた気がする。
鼻に掛かったような甘い吐息が聞こえたような気がする。
だけどそれは幻。
ハル兄が、そんな甘々なことをするわけがない。
「すっげぇ……満足そうな可愛い顔。……やべ、嬉しくて……俺の顔が緩む。よかった、お前の意識がない時で……」
……きっとこれは夢だ。
そう、都合のいい……甘い愛に満たされる夢。