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不器用なくちびる
第20章 【椎名 16才】
……………………
家に帰ると桧奈が夕食の
準備をして待っていた。
休みの日は、家で飯を食わないことも
多かったから…俺は少し驚いた。
桧奈と向かい合わせで
飯を食うのは今日二度目だ。
「椎名…彼女いるんだね。」
俺が、うまい肉豆腐を食ってると
桧奈が突然切り出した。
「…は?いねえよ。そんなもん。」
「え…でも…」
歯切れが悪いこいつなんて珍しいな。
「…もしかしてラブホ行ったの見たの?
あんなのただのセフレだから。
ちょっと声掛ければ
すぐ股を開く女なんだよ。」
桧奈の手が止まった。
家に帰ると桧奈が夕食の
準備をして待っていた。
休みの日は、家で飯を食わないことも
多かったから…俺は少し驚いた。
桧奈と向かい合わせで
飯を食うのは今日二度目だ。
「椎名…彼女いるんだね。」
俺が、うまい肉豆腐を食ってると
桧奈が突然切り出した。
「…は?いねえよ。そんなもん。」
「え…でも…」
歯切れが悪いこいつなんて珍しいな。
「…もしかしてラブホ行ったの見たの?
あんなのただのセフレだから。
ちょっと声掛ければ
すぐ股を開く女なんだよ。」
桧奈の手が止まった。