この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不器用なくちびる
第20章 【椎名 16才】
あぁ〜っ!もうやってられっか!
生まれ変わるなんて俺にはもともと
無理な話だったんだ。
どうせ俺は…どうせ…

俺は気付いたら長い階段の途中の…
おやじさんに拾われた
あの椅子のある場所に辿り着いていた。

おやじさんの椅子は
町のあちこちにある。
おやじさんが無償で作り
許可をもらった場所へ置いてるんだ。
おやじさんは言っていた…


「歩き疲れ、走り疲れて…
誰でもひと休みしてえ時があるだろ?
そんな時、人は椅子を探すんだ。
ひと休みして…痛かった脚が癒えた頃
また立ち上がってみると
不思議と心も軽くなってんだ。
…人生も同じだろ?
俺は何も出来ねえ小さな人間だけど、
俺の置いた椅子でいつか誰かが
助けられるかもしれない…
そう思ってな。」


俺もこの椅子に助けられたんだな。

おやじさん…
あんたカッコイイよ…
俺、やっぱりあんたみたいに…

……………………
/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ