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不器用なくちびる
第20章 【椎名 16才】
✳︎桧奈side✳︎
始まりは夜中に聞こえてきた
うめき声だった。
「…ゆ…んん…みゆ…どこだ…みゆ…」
お父さんが連れてきた
イケメンだけどおっかない目をした男…
私はハッキリ言って苦手だ。
でもこの声、普通じゃないでしょ…
私は恐る恐る
椎名の部屋のドアを開けた。
するとそこには、窓にもたれかかって
座ったまま夢にうなされている椎名が…
え、どうしよう…
私が戸惑っていると、いつの間にか
後ろに立っていたお父さんが
椎名の部屋にそっと入っていき…
椎名の手を握ったのだ。
「…みゆ…みゆ……………………」
お父さんの手を握りながら
スースーを寝息を立てて
床に崩れた椎名を残し
私はお父さんに促されるように
して部屋を出た。
始まりは夜中に聞こえてきた
うめき声だった。
「…ゆ…んん…みゆ…どこだ…みゆ…」
お父さんが連れてきた
イケメンだけどおっかない目をした男…
私はハッキリ言って苦手だ。
でもこの声、普通じゃないでしょ…
私は恐る恐る
椎名の部屋のドアを開けた。
するとそこには、窓にもたれかかって
座ったまま夢にうなされている椎名が…
え、どうしよう…
私が戸惑っていると、いつの間にか
後ろに立っていたお父さんが
椎名の部屋にそっと入っていき…
椎名の手を握ったのだ。
「…みゆ…みゆ……………………」
お父さんの手を握りながら
スースーを寝息を立てて
床に崩れた椎名を残し
私はお父さんに促されるように
して部屋を出た。